石岡市の高齢化率は年々上昇しており、超高齢化が進む地域における当院の役割は、地域住民の医療だけでなく、健康寿命を延ばし、その人らしい生活が少しでも長く続くように寄り添い・支えることと考えます。そのため、急性期治療だけでなく、地域包括ケア病棟や併設する居宅支援事業所と連携し、暮らしにもフォーカスを当てています。患者さんやご家族が望む場所への退院調整も入退院支援室を中心に多職種がチームとなって取り組んでいます。

　安心・安全な医療・看護の提供には職員一人一人が最新の知識や技術を身につけるための教育が重要です。看護部の教育理念は、「看護師として判断し、行動に責任を持てる人材の育成」「心にゆとりを持ち、患者・家族に寄り添った看護が提供できる看護師の育成」と掲げ、患者さんやご家族に「当院を選んでよかった」と思っていただけるよう、質の高い看護の提供に努めています。

　また、日々の看護に携わるスタッフのキャリアを支援することも重要と捉え、働き続けたいと思える職場環境の構築に取り組んでいきたいと考えています。各々が自身のキャリアを自らデザインし、目標を持ち、実現に向けて努力できる人材を育成し、支援できる組織づくりを目指します。

看護部長　矢満田　由起子